ニコニコ動画プレミアムは高い?月額990円への値上げと会員数89.3万人の現状を解説

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動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」のプレミアム会員数が90万人を割り込み、2026年6月末時点で89.3万人となったことが明らかになりました。前年同期の99.4万人から約10万人減少しており、ニコニコ動画の有料会員離れが続いている状況です。一方で、ニコニコでは直近、プレミアム会員料金を月額790円から990円へ値上げしており、単純に会員数を増やすだけではなく、料金改定によって収益性の改善を目指す動きも見られます。なぜニコニコ動画のプレミアム会員数は90万人を割り込んだのか。会員数減少の背景には、動画配信サービスやYouTube、無料コンテンツの充実など、動画を取り巻く環境の大きな変化も関係していると考えられます。この記事ではニコニコ動画のプレミアム会員数89.3万人という最新状況</strong>を整理するとともに、1年間で約10万人減少した理由、790円から990円への値上げの狙い、そしてニコニコが今後プレミアム会員を維持・拡大できるのかについて、決算情報をもとに詳しく考察します。

■ プレミアム会員数の推移(直近の決算ベース)

時点 プレミアム会員数 備考
2016年9月末 約256万人 過去最高のピーク
2024年12月末 107万人 カード決済停止問題の影響顕在化
2025年6月末 99.4万人 100万人割れが懸念される水準へ
2025年12月末 95.4万人 減少基調が継続
2026年6月末 89.3万人 初の90万人割れ

■ ピーク時の250万人から下落続く、カード決済停止問題も拍車

ニコニコの有料会員数は、2016年9月末時点で約256万人を記録してピークを迎えた後、長期的な減少傾向が続いている。直近でも2024年12月末で107万人、2025年12月末時点で95.4万人だったことが過去の決算で判明しており、100万人割れが懸念される中で減少基調が続いてきた。

当時の大幅な減少の理由について、同社はクレジットカード決済をめぐる決済停止の影響が大きかったことに言及している。具体的には、ニコニコではVISAブランドのクレジットカードが2024年5月10日から約9カ月にわたり決済停止措置が行われており、一時的にJCBとDiners Clubしか利用できない事態となった。さらに2023年11月にはMastercard、2024年3月にはAmerican Expressでの支払いも停止されており、決済手段の制限が会員離脱に拍車をかけたとされている。

■ 料金改定の経緯:3年足らずで2度の値上げ

こうした状況の中、運営元のドワンゴは2026年8月1日からプレミアム会員の月額料金を790円から990円に再改定した。2024年3月に550円から790円への値上げを実施して以来の措置であり、基本料金は3年足らずで2度引き上げられたことになる。

時期 月額料金 改定内容
〜2024年3月 550円 従来料金
2024年3月〜2026年7月 790円 第1次値上げ
2026年8月1日〜 990円 第2次値上げ(現行)

価格改定の背景についてドワンゴ側は、物価上昇に加え、動画配信の高画質化や長時間化に伴うデータ流通量の増加、セキュリティ対策やサービス基盤維持のコスト増などが重なった結果、「運営努力では困難」な水準に達したと説明。やむを得ない対応としてユーザーの理解を求めた。

■ 第1四半期の業績:超会議の盛り上がりでカバー、全体売上は微増

KADOKAWAが公表した2027年3月期第1四半期決算(2026年4月〜6月)によると、Webサービス事業全体の売上高は53億7000万円と前年同期比0.3%増、営業利益は5億9300万円と14%減だった。ニコニコ関連事業では、有料会員数の減少による課金収入の減収を「ニコニコ超会議2026」の来場者数増や協賛出展売上の増加などで相殺し、増益を確保した。

2026年4月25日・26日の2日間に幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2026」には、昨年の13万2,657人を上回る13万8,228人が来場し、約5,500人増(記事見出しでは約6千人増と表記)となった。一方で、限定的なITインフラコストの増加や音楽クリエイター育成への投資費用が発生したことにより、セグメント全体では減益となった。

■ 値上げに伴う引き止め策と今後の見通し

値上げに合わせて、ドワンゴは既存のプレミアム会員に対し、2026年8月から10月までの3カ月間、毎月200ポイントのニコニコポイントを配布する措置(合計最大600ポイント)を実施している。さらに近年では、プレミアム会員向けに見放題アニメ作品を強化するなどの引き止め策も講じられており、減少傾向に歯止めがかかるかが注視されている。

KADOKAWAは第2四半期以降について、今回の値上げ効果が発揮されるとの見立てを示している。これに加え、ユーザー数増加に向けたサービス拡充や、事業全体のコスト適正化も並行して進める方針を示しており、収益性の改善を図る構えである。

■ ライブ事業・モバイル事業の見通し

ライブ事業では、第2四半期にアニメ音楽イベント「Animelo Summer Live」を開催する予定だが、今期は会場規模が一時的に縮小する影響により、収益貢献は前期比で減少する見通しとなっている。モバイル事業についても継続的な縮小基調が続いており、セグメント全体の業績は複数の増減要因が絡み合う展開が予想される。

■ まとめ:転機となる第2四半期以降の動向

ニコニコプレミアム会員数は、ピーク時の約4分の1程度まで減少しており、今回初めて90万人を割り込んだ。決済手段の制限という外的要因に加え、競合サービスの台頭やユーザーの消費行動の変化など、構造的な課題も抱えていると見られている。

ドワンゴとしては、3年足らずで2度の値上げという価格改定を通じて収益性の改善を図る方針だが、値上げがさらなる会員離脱を招く可能性も否めない。第2四半期以降の決算で、値上げ効果と会員数減少のバランスがどのように現れるかが、今後のニコニコ事業の方向性を占う重要な指標となるだろう。

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